ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

公開講座の記事

2022年度 生活環境学科公開講座 「平安貴族のくらしとファッション」

2022年05月18日

 先週の土曜日、本学名誉教授で生活環境学科前身の生活福祉文化学科の教員でもあった鳥居本幸代氏をお招きして公開講座を開催いたしました。







 講演では、平安時代の人々のファッションと住環境とが密着していることを分かりやすく説明していただきました。
 平安貴族の人々が服色によって季節を表現し、重ね着をしてファッションを楽しんでいたことは大変興味深いものです。

 オンラインの参加者からも多数質問が寄せられ、参加者は平安時代の素敵な世界に引き込まれた90分でした。
  

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公開講座「ソーシャルワークの潮流〜過去・現在・未来」実施報告

2019年12月10日

11月23日に本学にて、公開講座を開催しました。

テーマは、「ソーシャルワークの潮流〜過去・現在・未来」

内容は、  第一講座:キリスト教社会事業家の事業と思想(室田保夫特任教授)
     第二講座:病いと生活を支えるソーシャルワーク(小西加保留 特任教授)


 室田先生は、キリスト教社会事業家の先駆者の話しをしてくださいました。
石井十次、留岡幸助、山室軍平といずれも福祉の教科書には必ずといっていい著名な事業家について説明をしてくださいました。
特に山室軍平とその妻山室機恵子の活動については救世軍活動と愛隣隊活動について年表や当時の写真を交えて説明していただきました。

 小西先生は、医療を取り巻く環境の変化、医療機関の変化を図表を交えながら説明してくださいました。
また医療機関で働くソーシャルワーカーについて、医療ソーシャルワークの現場事例を紹介してくださり、困りごとに対応する援助の在り方、社会資源の紹介など実際の医療ソーシャルワークの状況の解説をしていただきました。

 質問コーナーでは市民参加者の方から熱心な質問が寄せられてお応えいただくことができ熱心な講座を実施することができました。 

チラシ公開講座
  

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11/16 公開講座 「京都でつなぐ多様な家族と社会」を開催しました

2019年11月30日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科は、
11月16日(土)に公開講座「京都でつなぐ多様な家族と社会」を開催しました。

公開講座 会場(ひとり親)

まずは、本学科の青木講師(家族領域)が、社会の変化と家族を取り巻く現状について、日本社会とデンマーク社会を比較しながら講義をされました。

続いて、特定非営利活動法人 京都いえのこと勉強会理事長で、ひとり親世帯の父親として3人の息子を育てた木本努氏による講演がありました。

奥さまを突然亡くされたあと、仕事一筋だった木本氏は当時3歳、6歳、11歳だった子どもたちを育てるために、仕事と家事・育児を一人でこなさなければならなくなりました。料理の仕方も洗濯機の動かし方もわからず、毎日がいっぱいいっぱいの状態でしたが、ある時、ママ友の「おせっかいだけど…」という一言からサポートの輪が広がっていきます。

その後、ブログで情報を発信したりNPOを立ち上げたりするうちに、今度は木本氏自身が同じような立場の人に手を差し伸べる「きっかけづくり」を始めます。現在では、NPOの活動や講演活動のかたわら、女性の就労支援活動にも携わっておられます。

長らく日本社会には、「よその家族には干渉しない」風潮が浸透し、都心部では隣人の顔すら知らないことが珍しくありません。そんな社会だからこそ、ちょっとした声掛けやつながりが、社会で孤立していた誰か(あるいは、どこかの家族)を救うのだということを感じられる講座でした。


公開講座(ひとり親)講師
(木本氏と青木講師)
  

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11/23公開講座のお知らせ 「ソーシャルワークの潮流~過去・現在・未来」

2019年11月13日

京都ノートルダム女子大学 大学院 人間文化研究科生活福祉文化専攻は
11月23日(土) 公開講座を開催します。

テーマは「ソーシャルワークの潮流~過去・現在・未来」です。
内容は2部構成で、

 第一講座(講師: 室田保夫 大学院特任教授)
  キリスト教社会事業家の事業と思想
     
 第二講座(講師: 小西加保留 大学特任教授)
  病と生活を支えるソーシャルワーク

申込不要、参加費無料、どなたでも参加できます。

日時:11月23日(土)13:00~14:50 (12:30開場)
場所:本学 社会学習センター1

どうぞご参加ください。

11/23公開講座ちらし
公開講座のチラシ  

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11/16公開講座開催のお知らせ 「京都でつなぐ多様な家族と社会」

2019年11月06日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科は、
衣、食、住、家族、福祉の領域を自由に学び、その上で専門を深めることができる学科です。


学科主催の公開講座を開催します。
テーマは、「京都でつなぐ多様な家族と社会 ~ ひとり親世帯の父の視点をとおして」です。
開催日時:11月16日(土) 13:30~15:30 (13:00開場)
   場所:本学NDホール

講演者は、NPO京都いえのこと勉強会 理事長の木本努氏と、本学科の青木加奈子講師です。

講演は、少子高齢化やグローバル化の進行は避けられない現在、持続可能な社会を実現するためにも、
これからの「家族」の可能性を 「人とのつながり」をキーワードに考えていく内容です。
    
申込不要、参加費無料、どなたでも参加できます。

11月16日公開講座チラシ
公開講座のチラシ
  

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「ノーマライゼーション セミナー 2019~精神障がいのある方と家族のために~」を開催しました

2019年02月20日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科には、

海外研修の1つに「デンマーク研修」があります。

研修は、福祉先進国、生活大国とされるデンマークへ行き、
高齢者福祉、障がい者福祉など福祉の現状、保育園、幼稚園、国民学校等の教育のあり方などを
見学や交流を通して、学ぶ貴重な機会となっています。

今回は、そのデンマーク研修の受け入れ先の講師(バンクミケルセン記念財団の理事長)の千葉忠夫先生と、

デンマークの家庭医・精神科医であるハンスカルオップ先生をお招きし、公開講座を開催しました。

テーマは、「Normalization Seminar 2019~精神障がいのある方と家族のために~」

ノーマライゼーション1 
ハンスカルオップ先生ご夫妻


第1部は、ハンスカルオップ先生の講演 「デンマークの精神障がい者の生活と医療・福祉のサービス」(通訳千葉忠夫先生)

第2部は、千葉忠夫先生の講演 「ノーマライゼーションの理念と日本を本当に幸せな国とするための条件」

第3部は、質疑応答、元京都ノートルダム女子大学教授 野村武夫先生が進行を務めました。

ノーマライゼーション2
講演会の様子

ノーマライゼーション3
千葉先生、ハンスカルオップ先生、野村先生


参加者は約90名、講演後は活発な質疑応答が交わされました。

特に「デンマーク方式」による講演者と来聴者の双方向のやりとりを交えた進行による講演は、

講演内容の理解を深めることにつながったようです。

また会場の外では、福祉事業所による物品販売のコーナーも設けられました。
ノーマライゼーション4

  

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「家族まるごと支援の精神保健医療福祉を目指して」

2018年11月27日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科には、精神保健福祉士受験資格取得可能な「社会福祉コース」があります。

(このコースでは、社会福祉士と、精神保健福祉士の受験資格が取得できます)

その教育に携わる教員のひとりである佐藤純先生が、大学院生活福祉文化専攻主催の公開講座の講師をされました。

佐藤先生公開講座11/24



公開講座のタイトルは

「家族まるごと支援の精神保健医療福祉を目指して
 ~うつ病や統合失調所の親を持つ子どもたちの願いにも応えられる精神保健医療福祉にしていくために~」


実際に精神障害を持つ人だけでなく、その家族の支援について話をされました。
特に、小学生のような小さな子どもたちにおいて、親など周りの大人が精神障害を持っている場合にその子をどうやって支援したらよいのかという内容でした。

聴衆は現場で働いていらっしゃる方も多く、質疑応答では具体的な現場での困りごとや支援の方法についてなど、活発なやりとりが行われました。

福祉生活デザイン学科に入って、佐藤純先生から実際に精神保健福祉に関するお話しを聞いてみませんか。きっと皆さんの視野が広がることでしょう。
  

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ヘレンケラーと日本

2018年11月18日

2018年11月10日、京都ノートルダム女子大学福祉生活デザイン学科 特任教授 室田保夫先生が、
カトリック教育センター主催の公開講座において講師をされました。

講座のタイトルは「ヘレン・ケラーと日本」です。

室田教授は、近代日本の社会福祉史のご研究をしておられます。
特に日本の社会福祉に尽力した個々の人物の研究です。

公開講座では、3重苦を持ちながら、奇跡の人として称され、
世界中で誰もが知っているヘレンケラーが3度も来日した理由を、
わが国の社会福祉史上で有名な「岩橋武夫」という人物との出会いとの関係性から、わかりやすくお話しされました。

室田先生講演
  

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公開講座「家族まるごと支援の精神保健医療福祉を目指して」11/24(土)のご案内

2018年11月10日

京都ノートルダム女子大学にて公開講座が開催されます。

講師は、福祉領域をご担当の、福祉生活デザイン学科の佐藤純先生です。

タイトルは「家族まるごと支援の精神保健医療福祉を目指して ~ うつ病や統合失調症の親を持つ子どもたちの願いにも応えられる精神保健医療福祉にしていくために~」

日時は、11月24日(土) 受付10時開始、 10時30分~12時 
場所は、本学(アセンブリーホール)です。

佐藤先生は、平成29年度京都新聞大賞 教育社会賞」を受賞されました。
 (本ブログにも掲載しました)

奮ってご参加ください。

当日は午後から大学院 人間文化研究科の説明会も開催されます。

佐藤先生公開講座





  

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公開講座「人生100年時代を生き抜くための心身の健康と食 塩原勝の料理の世界」の報告(10/13実施)  #ノートルダム

2018年10月15日

京都ノートルダム女子大学において、

公開講座「人生100年時代を生き抜くための心身の健康と食  塩原勝の料理の世界」と題し、

ホテルルビノ京都堀川の総料理長 塩原勝氏をお迎えして開催しました。

120人を超える参加者をお迎えしました。男女幅広い年代の方々にご参加いただき、食や健康に対する関心の高さがうかがえました。


塩原氏は 料理だけでなく、氷の彫刻も世界的に有名で、
会場には、塩原氏による氷の彫刻の模型を数点、展示いただきました。

氷彫刻1



第1部は 本学の加藤佐千子教授による講演の一部を紹介します。
「「人生100年時代を生き抜くための心身の健康と食」

高齢者の場合、食が細くなると、フレイルティ(低栄養、サルコペジア、ロコモティブシンドローム)や要介護など危険な状態になりやすい、負のスパイラルに陥るため、高齢者の痩せは注意を要するということ。
適切な対応(食べること)で健常化できることや、「指わっか試験」による痩せすぎチェックの仕方を教えていただきました。

また、最近の研究では心の病気は脳の栄養不足から起こるということから、脳にはブドウ糖だけでなくタンパク質や無機質、ビタミンの摂取も大切であること。

高齢者の方への具体的な食生活として、欠食しないこと、バランスよく食べること(主食、主菜、副菜の揃った献立の実行)、1日3食のタンパク質摂取量のバランスを均等にすること、また心理的によいことから嗜好品の継続摂取などがよいということなど、
最新の研究動向も含め盛りだくさんの内容をお話しいただきました。
最後に、若い女性に向けて、
痩せすぎない、ダイエットしない、中身を磨いて自信をつける、自尊感情を高く保つ、適正体重を知る、マスコミ情報に振り回されない、などの助言を送られました。


第2部は、塩原勝氏による講演です。
「塩原勝の料理の世界」

まず、普段よく目にするシェフの衣装の意味についてご説明をいただきました。
その後、世界で受賞された氷の彫刻のスライド写真を見せていただきながら、アイスカービングの制作の苦労や裏話など、またこどもの身長くらいある長いカービング道具の実物もみせていただきました。

氷彫刻の面白さは、この氷をどうしようかという発想力にあるということでした。

料理については、
フランス料理とイタリア料理の違いや、フランス料理のポワレ、グリエなど調理法の違い、
コース料理はデザートを食べ終えたときに美味しいと思われるように、ブッフェ料理は、最初の一口でおいしいと思われるようにつくる、など。

料理の世界は例えば液体窒素を使ったものなど、日々進化しているとのことで、塩原氏自身も進化したものに挑戦し続けたいという意欲をお話しされました。

講演風景

いずれも大変興味深い内容で、とてもフランクにわかりやすくお話いただきました。

講師の先生方、どうもありがとうございました。

尚、塩原氏のご厚意で、展示された氷の彫刻模型は希望者にお譲りするとのことで、小ぶりの2点は参加者がお持ち帰りになられました。

  

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