ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

衣服学領域の記事

「衣生活ゼミ(牛田教授)」が手編みニットのファッションショーをしました!

2023年03月24日

左京区の編物サークルの皆さんが編んだニットを、女子大生がファッショナブルに着こなし、コーディネートを提案した活動です。
着こなしファッションのデジタル冊子「tsunagu」のリンクです。(左京区HPより)
https://www.city.kyoto.lg.jp/digitalbook/book_cmsfiles/1933/book.html
60種類のコーディが掲載されています。

「一生懸命編んだニットを 子どもや孫にきてもらえない」という編物サークルの皆さんのお悩みを
世代を超えた「つながり」で 素敵に解決しました!

なお、デジタル冊子のコーディの、実物大パネルは 3月26日(日)のオープンキャンパスの学科ブースに設置します。ぜひご覧ください。

「おばあちゃんぽくない!」 女子大学生が手編みニットのコーデ提案
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/976787
京都新聞 2月27日

衣生活ゼミの学生

つなぐ の表紙
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

イベントのお知らせ: 「平安貴族のくらしとファッション」

2022年04月11日

京都ノートルダム女子大学現代人間学部生活環境学科より、イベントのお知らせです。

本学NDホールで開催すると同時に、オンラインでも生配信いたします。参加にあたっては、お申込みが必要です。下記formsの入力フォームか、チラシのQRコードまたはURLより、お申込みください。

   イベント: 「平安貴族のくらしとファッション」
   講師  :鳥居本 幸代 本学名誉教授
   日時  : 5月14日 13時30分~15時 (開場は13時)
   会場  :本学NDホール(ユージニア館3階) オンラインでの配信もあります。


多くのご参加をお待ちしております。





※新型コロナ肺炎の感染状況により、開催方法や内容が変更される場合があります。

<お申込み先>
https://forms.office.com/r/5pGyezWC5q


<お問い合わせ先>
京都ノートルダム女子大学学事課
TEL: 075-706-3661 Email: gakuji@ml.notredame.ac.jp  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

衣服学第2弾! 衣生活はどんなことを学ぶのでしょうか?? ポリウレタン繊維の劣化?!

2022年02月07日

京都ノートルダム女子大学生活環境学科では、衣食住に関する学問的、実践的な内容をさまざま学びことができます。
たとえば衣生活の講義では衣服の素材をとりあげて、実物を教材として見てもらっています。
衣服学を専門とされている安川先生に「ポリウレタン繊維の劣化」について解説してもらいました。

お見せする写真はどちらも「ポリウレタン繊維」の劣化が原因です。
「白いニットのインナー」

ニットは首元が白く毛羽立っていて、インナーは薄くなっているのがわかるでしょうか?
脆化(ぜいか)とも言い、芯糸のポリウレタンがプチプチ切れて生地表面に繊維が飛び出たり、薄くなっている状態です。

最近はポリウレタン繊維の入っている衣服が非常に多いです。下の写真のニットは「ポリウレタン5%」、インナーは「ポリウレタン7%」です。ポリウレタンは伸縮性があって体型にフィットしやすい優れた繊維材料なのですが、とても脆化しやすく数年程度しか持ちません。
お気に入りの服や世代を超えて残したい衣服は、ポリウレタンの入っていないものを選んだ方がいいと思います。品質表示のタグを見てから購入して下さいね。



お洋服の選び方、勉強になりますね!
皆さんもお洋服を買うときは、素材をチェックしてみてはいかがでしょうか?
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

生地見本帳って知ってますか?

2022年01月30日

京都ノートルダム女子大学生活環境学科は、一つの学科で衣食住、家族、生活経営・経済、消費、福祉とさまざまな分野が学べる、全国でも珍しい学科です。
今日は衣服学から、生地見本帳を紹介しますね。




布地の表裏、光沢の有無、肌触り、糸使いや織構造などいろいろ知ることができます。また、布地の名称には様々な由来や語源に基づいて呼び名が付けられているものが多いです。
例えば、「オックスフォード」という布地(※写真中ピンク色の布)は、イギリスのオックスフォード大学の学生がこのような布で作られたシャツを着ていたので、この名前が広まったと言われています。布地の名前一つを見ても想像が膨らんで楽しいですね!

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

生活環境学科の実習は??

2021年12月08日

京都ノートルダム女子大学生活環境学科では、1年生の後期に学科で学べるさまざまな分野の実習を行います。
今日はその実習を紹介しますね。

「装う」 なんと不織布でウェディングドレスを作ります!


「食べる」 肉じゃがを作ります!



「営む」 人生の山あり谷ありをゲーム形式で勉強します!(ゲームは第一生命様より提供)



皆さん、とても楽しく学んでくれています!




  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 食物学領域衣服学領域生活経済・経営領域福祉学領域

大学祭(ND祭) #京都 #女子大 #学園祭

2019年10月29日

京都ノートルダム女子大学は、10月26日(土)、27日(日)と大学祭でした。

学生会、サークル、ゼミ、教職員、同窓会各種団体による模擬店や展示のブースが並びました。
イベントは、ハンドベル部の演奏、コスプレ部のパフォーマンス、軽音楽同好会の演奏、カラオケ大会、ダム1グランプリ、寄席、宝探しなど、
また26日(土)は俳優の小関裕太さんのトークショーもあり、とてもにぎやかでした。


福祉生活デザイン学科からも、
 佐藤ゼミは事業所とコラボし、クッキー、手作り小物、お寿司の販売、
 酒井ゼミ、地域協働プロジェクトの活動として、パン、雑貨などの販売
 牛田ゼミは、手作りのヘアーアクセサリーの販売
 などの模擬店が出店されました。

(佐藤ゼミ)
佐藤ゼミクッキーはろぃーん

佐藤ゼミ 小物

佐藤ゼミクッキー販売


(酒井ゼミ)
酒井ゼミ テンダーハウス

酒井ゼミ いきいきいわくら

酒井ゼミ 修光学園

(牛田ゼミ)
牛田ゼミ 学祭


大学正門


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域福祉学領域

ワコールでの研修

2019年06月20日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科の

2年生の必修科目 「福祉生活デザイン基礎演習Ⅲ」は、

学外に出かけて衣・食・住・福祉に関する事業や実態を体験的に学びます。

「京の食文化ミュージアム あじわい館」(5月21日記事)に続き、

今回は、京都市南区にある株式会社 ワコール本社を訪問し、
「ワコール ミュージアム オブ ビューティ」やサロンの見学、
下着の歴史や最新技術を使った下着の開発についての講義、、そして「美」についてのディスカッションを行いました。

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一面に飾られた下着です。「かわいい!」「欲しい!」という声があちらこちらで聞こえてきます。
ワコール


(株)ワコールは、下着だけではなく、パンプスの開発にも力を入れています。試着しました。
パンプス


お題は「美しさとは?」です。普段考えることのない「美」について、さまざまな角度から考えます。参加者全員が意見を出し合い、共有しました。

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盛りだくさんの内容で、あっという間の2時間でした。

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

美容行為と自己肯定意識との関連 (ゼミ研究) #ノートルダム#大学

2018年10月30日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科

衣服学領域の、「"衣生活"研究室」のゼミ研究を紹介します。

研究タイトルは「美容行為と自己肯定意識との関連」


大学生になると、就職活動や卒業後の社会人の身だしなみのひとつとして美容行為が求められる機会も増えます。「美容」は容姿を美しくすることと定義されています。
先行研究より、美容や化粧による心理的効果には、リラックス効果や気分が高揚する、安心するなどの対自的効果の他に、自己肯定意識が向上する対人的効果もあることが明らかになっています。

本研究は、女子大生を対象に美容に関する意識と実態を明らかにし、
自己心理学の観点から美容がもたらす心理的効果について検討を行いました。

女子大生122人を対象に、質問紙調査により、①美容行為への意識 ②美容行為についての興味の度合い、認知度、経験の有無 ③美容行為のイメージ ④性格特性(自己愛的脆弱性尺度を用いて)を調査しました。

結果、
女子大学生は美容行為の効果に期待し肯定的で積極的に行っていることが明らかとなりました。また、自己愛的脆弱性と美容行為数との関係があることが示唆されました。
つまり、何か自分に不安なことや心配事、精神的に不安がある時に、身近な人に理解、助けて欲しい、頼れる相手が欲しいと感じる思いが高い人ほど、美容行為の数が多いということです。
このことから、美容行為は自己に対する不安感を和らげ自己肯定意識の向上につながっていることがわかりました。

美容イメージ

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域研究活動

衣服による寒さ対策 「冬山登山ではウールの下着を着る」

2018年09月30日

衣服による寒さ対策 「冬山登山ではウールの下着を着る」 

先の衣服内気候の続き、今回は 寒さ対策についてです。

「冬山登山ではウールの下着を着る」

登山をされるような方であれば常識として知られているそうですが、一般にはあまり知られていません。

寒い


私たちの身体は極寒の冬山でも動くと発汗します。
発汗すると体が冷えるので、汗を素早く除くことが必要です。

綿の下着は、汗は吸湿しやすいものの、乾きが遅いため、結果的に体温が奪われやすい状況になります。

冬山で体温が急速に奪われてしまうと死につながります。

ウールは綿よりも吸湿性が高く、速乾性もあります。
さらに、吸湿してもウールの繊維表面は水をはじく性質のため、汗をかいても肌触りがドライで体温低下が起こりにくいです。

冬山遭難者の着衣を調査したデータによると、ウールの肌着を着用していた人だけが生存できた、という事実もあるようです。

下着一枚のことと思いがちですが、生死に関わるので慎重に考えないといけないところですね。

☆吸湿率は、ウールが綿の約2倍、ポリエステルの約40倍もあります。(20℃,65%RH)

<参考文献>
消費者の視点からの衣生活概論 菅井清美・諸岡晴美 編著 井上書院 p.65-67 (2013)

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

衣服による暑さ対策「真夏に裸は暑い?!服を着るススメ。

2018年06月29日

先日、「衣生活材料学」で、衣服内気候などについて学習しました。その際、お話したことを紹介します。

ヒトは発汗することで体温の上がりすぎを防いでいます。汗が皮膚表面に滞ると汗がかけなくなります。

暑いイラスト


このため、汗を素早く吸収することが涼しさを得るポイントになります。

裸では皮膚表面の汗を吸収するものがないので、かえって暑く感じてしまいます。

これは、夏場に吸湿性の悪い素材の衣服を着用している場合も同様です。衣服内の湿度が高くなり、汗をかくことができなくなります。

また、空気は暖められると軽くなる性質があります。
衣服を着用すると身体で暖められた衣服内の空気は上昇し、首元などから放出されます。

これを煙突効果といいます。

夏場は首元や裾を大きく開けた「ゆとり」のあるデザインの衣服を着用すると首元から暖まった空気が放出され、暖まっていない空気が裾から入ってくるという空気の流れができ、放熱効果がアップします。

つまり、夏場は「吸湿性や吸水性のある素材」で、「ゆとりを意識したデザイン」が涼しく過ごすのにおススメです。

どうしても裸で過ごしたい場合は、水浴びなどで、クールダウンしてくださいね。

<参考文献>
消費者の視点からの衣生活概論 菅井清美・諸岡晴美 編著 井上書院 p.62-64 (2013)
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域