ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

2018年09月の記事

衣服による寒さ対策 「冬山登山ではウールの下着を着る」

2018年09月30日

衣服による寒さ対策 「冬山登山ではウールの下着を着る」 

先の衣服内気候の続き、今回は 寒さ対策についてです。

「冬山登山ではウールの下着を着る」

登山をされるような方であれば常識として知られているそうですが、一般にはあまり知られていません。

寒い


私たちの身体は極寒の冬山でも動くと発汗します。
発汗すると体が冷えるので、汗を素早く除くことが必要です。

綿の下着は、汗は吸湿しやすいものの、乾きが遅いため、結果的に体温が奪われやすい状況になります。

冬山で体温が急速に奪われてしまうと死につながります。

ウールは綿よりも吸湿性が高く、速乾性もあります。
さらに、吸湿してもウールの繊維表面は水をはじく性質のため、汗をかいても肌触りがドライで体温低下が起こりにくいです。

冬山遭難者の着衣を調査したデータによると、ウールの肌着を着用していた人だけが生存できた、という事実もあるようです。

下着一枚のことと思いがちですが、生死に関わるので慎重に考えないといけないところですね。

☆吸湿率は、ウールが綿の約2倍、ポリエステルの約40倍もあります。(20℃,65%RH)

<参考文献>
消費者の視点からの衣生活概論 菅井清美・諸岡晴美 編著 井上書院 p.65-67 (2013)

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域

住居製図Ⅰ(住宅模型の制作)  #ノートルダム #大学

2018年09月28日

住居製図Ⅰの授業を紹介します

ひとつの木造住宅を取り上げ、その住宅の平面図、立面図、断面図の手描きトレースをします。

そして、授業終盤に住宅の「立体模型」を作成することで、空間認知力を養います。

図面を描いているときとは違い、3mmや5mm厚のスチレンボードを、ステンレス定規をあてカッターナイフで、パーツを切り抜いていくという作業です。

模型組み立て風景


住宅模型は 施主さんに立体の形で完成予想建築物を提示する、重要なプレゼンテーションの道具です。
図面同様、いかに美しく、精度高く仕上げるかが大切です。
外壁の小口をみせないような工夫も必要です。

完成した模型はスマホを通しのぞき込むと、まるで模型に入り込んだかのように、リアルなサイズ感で認識できます。
 
完成した模型をスマホでのぞき込む瞬間が、模型製作の醍醐味です。


写真は、製作途中の様子です。

完成まじか

完成模型群


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 住居学領域

9月9日オープンキャンパス来場のお礼

2018年09月09日

雨天にも関わらず、多くの方にご来場いただきました。

ありがとうございました。

本日のオープンキャンパスの様子を報告いたします。

模擬授業については、

「暮らしの中のカラーリング ―衣生活における染色とは―」では、染液に布を浸す科学実験から、染色について学びました。

染色実験風景1

染色実験風景2
    

「人々を笑顔にする福祉の実践」は
      講義だけでなく、受講者自身が実際に感じたこと、気づいたことを書き出し、整理するなど実践的な演習形式の授業でした。

矢島先生模擬授業風景1
        

体験コーナー
 インテリアコーディネートに挑戦(3DCGソフトを使って)の風景です。
 すぐにCGの操作を覚えて、試行錯誤しながらコーディネートにチャレンジされていらっしゃったのが印象的でした。
 大学の授業では理論を学び実践を重ねますので、思いのままのコーディネートができるようになります。
インテリアコーディネート風景


今後のアナウンスをさせていただきますと、
10月8日(祝日:体育の日)は、本学では通常授業が行われます。

この日は「オープンクラス」と銘打ち、高校生の方にも大学生に混じって通常の授業を受けていただくことができます。
事前予約が必要になりますが、大学HPをご覧いただき、ぜひともご参加ください。

一日大学生が体験できます。 対象科目で受講したい科目を自由に参加できます。(いくつでも可)

ちなみに、
福祉生活デザイン学科では、次の①~⑤の5科目に参加できます。
開講時間などは別途HPをご確認いただく、あるいは 大学に問い合わせください

①社会福祉援助技術演習:矢島先生
 (科目概要)本演習は事例研究を行い、支援を必要とする人々の気持ちを理解し、ニーズに合った適切な支援内容・方法を学びます。
対人援助において重要になることは、相手のことを尊重し、信頼関係を築くことです。また、援助者は人々が何に困り、何を必要としているのかニーズを把握し、必要な支援に繋げていくことが求められます。授業では事例を取り上げ、援助者に必要とされる専門的な知識や技術とは何か、実践的に学びます。
 

②調理学:藤原先生
 (科目概要)調理とは食品を食べものにする過程であり、調理学は調理操作や調理による食品成分の変化を科学的な視点で捉え、食べもののおいしさを追求する学問です。食べもののおいしさには化学的な要因と物理的な要因がありますが、今日の講義ではおいしさの物理的な側面について、舌触りやのど越し、温度などの観点から学びます。

③住居史:中村先生
 (科目概要)日本の住まいの歴史を振り返り、その起源や変遷を理解することは、これからの住まいのあり様を考えるうえで重要です。授業では、先史から近代にいたる日本の住まいと住生活の変遷を、講述します。初回オリエンテーションに続く当日2回目の授業では、発掘や資料を基にした住居の復元過程を解説しながら、縄文・弥生時代の住まいの構造やその中での暮らしにせまります。

④衣生活情報論:牛田先生
 (科目概要)衣生活には、情報という要素が深く関わっています。私たちが衣服を選ぶ時、買う時、着る時に、どのような情報をどのように手に入れるか、また、私たちがファッションと呼んでいるものが、社会の動きとどのような関係にあるかについて、身近な例から考えていきます。本科目は、ファッションビジネスとファッションコーディネイトの2つの内容から構成されていますが、今回は、まず、ファッションビジネスについて、基礎的な知識を身に付けてもらう内容となっています。


⑤衣生活情報論:牛田先生
 (科目概要)「こころの健康」を個人・集団・環境などさまざまな観点から考え、現代社会が直面している精神保健の課題を全般的に理解し、広い視野を持ってその課題を具体的な解決方法を学んでいます。当日の授業では、「発達障害」のある人を支援するために必要な、個別・集団・社会のあり方等を考える授業です。この授業は精神保健福祉士というソーシャルワーカーの国家資格を取得したい方の専門科目としても位置づけられていますが、福祉生活デザイン学科・心理学科の関心のある学生が履修しています。


 毎年、このオープンクラスは大変好評です。
 お待ちしています。







  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ オープンキャンパス

オープンキャンパス9月9日)開催について

2018年09月06日

今週の日本列島は、台風21号に北海道地震と、自然災害に見舞われています。

被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
京都市内の本学も校舎のガラスが一部割れる、オリーブの樹が倒れるなどしました。

さて、
9月9日(日)、オープンキャンパスを開催します。

模擬授業は8月のオープンキャンパス同様、AO入試「オープンキャンパス参加型」の対象になっています。

AO入試「オープンキャンパス参加型」での出願を検討されている方は、最後の機会です。ご参加をお勧めします。


模擬授業は

 午前は、「暮らしの中のカラーリング ―衣生活における染色とは―」
     ちょっとした繊維鑑別の実験(科学実験)を行って染色について考えます。
 
 午後は、「人々を笑顔にする福祉の実践」
     誰もが笑顔で生きることができる福祉の実践をご紹介します。人々の気持ちに共感し、励まし、支えていく方法を考えましょう。 
        

体験コーナー(終日開催)は、
  ①手話をやってみよう 
  ②インテリアコーディネートに挑戦(3DCGソフトを使って)

インテリア わん



学科の実験・演習室群のあるテレジア館では、
  調理実習室では、食空間を豊かに彩る、華やかな食卓コーディネートをご覧いただけます。(必見です)
テーブルコーディ


また、学科について個別に説明を受けたい、あるいは質問があるなどは、気軽にそばにいる教員にお声がけください。


大学全体として、模擬授業や体験コーナーをまわってスタンプを集める「スタンプラリー」が開催されます。
せっかくの機会です。
学内のイベントにひとつでも多く参加して、大学をじっくり見て、大学生と会話をするなどして、大学生になった自分をシミュレーションしてください。
(「先輩とおしゃべりカフェ」もおすすめです!)


  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ オープンキャンパス