ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

アルフレックスの ショールームを見学しました

2018年11月22日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科の
住居系科目 「住計画演習Ⅱ」の授業は 設計課題として自由設計を行います。
(学科では、二級建築士の受験資格、インテリアプランナー認定資格などがとれます)

そのための勉強に、本日、有名な家具ショールームに見学にいきました。
科目担当の岸先生が引率してくださいました。


おしゃれな高級家具を扱っていることで有名な
(株)アルフレックスジャパン 大阪ショールーム(心斎橋) を見学しました。

アルフレックス(全体)


生活場面がイメージできるように演出が凝らされた、とても素敵なショールームです。
家具、照明器具、カーペット、アクセサリー小物などがトータルにコーディネートされています。

落ち着いた上品なコーディネートはとても美しく、
例えば材質が木の家具(テーブル)であっても、木肌の色(ブラウン)を抜いてアッシュカラーに加工し、それに黒い無垢木のアームチェアを合わせるなど、洗練された質の高い色使いにため息がでました。
グレイッシュカラー(グレーを基調とした色)はとても新鮮に映りました。

カウチタイプのソファは、大きくボリュームのあるソファですが、背もたれが低いので軽快な印象です。


木のような自然素材は均質ではなく、一つ一つ違います。材料としての欠点もあります。
そういう材をうまく活用されているお話をうかがいました。
 空洞(うろ)のある無垢の古材をテーブルの天板に用いる際、アクリル樹脂を注入し空洞をふさぎ平らにします。
 経年変化によって、無色透明のアクリル樹脂が、徐々に琥珀色へ変化していくのを楽しむのだそうです。
 
欠点を上質のものへと昇華させるアイデアに感心しました。



デザイン性が高いのはもちろん、生活する人がどう使うかをイメージしてつくられた機能性の高さや、
生活空間で自在に形態やレイアウトを変化させて使うことができる柔軟性に感嘆しました。

(社名のアルフレックス arflex  は arredamenti(イタリア語で家具)+flexibility(英語で柔軟性、適応性) だそうです。まさに社名の通りです)



家具の歴史は、材料加工の技術の歴史でもあります。
写真の円テーブルは「3D真空プレス」という新しい技術を用いて作られた物だそうです。
円形テーブルの端も突板がぴったりと丸く貼られています。

アルフレックス(円テーブル) 

住空間を計画、コーディネートする魅力、楽しさ、創造力が掻き立てられ、わくわくする気持ちが湧きあがりました。

とても貴重な経験をさせていただき、良い勉強になりました。
学生の課題もこの見学を反映し、素敵なものに仕上がることでしょう。
楽しみです。

アルフレックスジャパンの児玉様、
本日はたいへんお世話になりました。
丁寧でわかりやすいご説明をありがとうございました。

アルフレックス(岸先生)


Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 住居学領域