ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

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生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
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食品の色のイメージと食物選択動機の関連(ゼミ研究)  #ノートルダム#大学

2018年10月23日

「"健康と食"研究室」のゼミ研究を紹介します。

タイトルは「食品の色のイメージと食物選択動機の関連」

食べ物の「おいしさ」はただ舌で感じるだけでなく、目で味わうなど五感を使って味わうもので、視覚的印象が大事であるとされています。
しかし、食べたいと思う食品の色から受けるイメージと食物選択動機との関連は明らかになっていません。

そこで、本研究は試料として着色あめとグミを用い、食べたいと思うあめやグミの色を把握し、その色から受けるイメージ及び、食物選択動機との関連を明らかにすることを目的としています。

あめとグミ

研究は、学生181人を対象に、
(1)食物選択動機(2) 物の色から受けるイメージ(3)色から連想する食物について調査を行いました。

得られた結果は、
食物を選択するとき、何を重要視するかが異なると、その食物の色によってイメージする内容が異なること。
特に「低カロリー」を重視する人たちは、どの色を選んでもおいしそうとイメージしないことが明らかとなりました。

また近年、色が鮮やかなジェル状洗剤を幼児が誤飲する事故が発生しています。赤やオレンジ、黄色は果物を連想するためこういった色は洗剤の色としては避けるべきであり、食物を連想させないような緑色や青色などの色を施す工夫へと成果を展開する必要があります。

そのため今後の課題として、小学生や中学生、あるいは幼児などに対しても同様の調査をする必要があり、人が食品に対して持つ認知的な事柄と色との関係をさらに探求することが望まれます。



Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 食物学領域研究活動