京都ノートルダム女子大学は、6月中旬より一部の限られた科目のみ、対面授業を実施していましたが、
さらに、7月8日より多くの科目が対面授業を実施することとなりました。
住環境ゼミは、京都文化博物館の特別企画展「祇園祭」にいってきました。
「動く美術館」といわれる山鉾です。
山鉾を飾る前懸や胴懸、その下図となった屏風絵、装金具、山鉾のご神体など
実際の祇園祭ではなかなか見ることができない貴重な装飾品を、わかりやすい解説文とともに、まじかに鑑賞することができました。
たくさんの装飾品をまとった月鉾は重量が10トンもあるそうです。
また、これらの装飾品は古いものがそのまま継承されているというわけではなく、時代時代に新しいものが付け加えられ、今日に至ることも知りました。
館内のプロジェクター映像資料では、
山鉾を組み立てる際は、釘を使わずに縄だけで部材を固定し骨組みを組み上げていくことや、月鉾の高さ25メートルの鉾が、道路に横たわった状態から掛け声とともに大人数で鉾の中央に建てる「鉾建て」の様子を視聴することができました。
多くの観光客を集める豪華絢爛な日本三大祭りのひとつ、祇園祭は、疫病退散を願っての祇園御霊会として行われる八坂神社のお祭りであること、それぞれの山鉾にご神体があること、山は担ぐもので、鉾は曳くものなど知ることができました。
また、山鉾の組み立て、解体、神事の執り行いなど、観光ではあまり目にすることがない本来の祇園祭についても深く学ぶことができました。
学生らも、祇園祭についてはなんとなく知っているつもりだったけれど、それはほんの表面的なことだけだったようで、大変勉強になったようです。
今年の祇園祭は中止のためかないませんが、
この展示で学んだことを、是非来年の祇園祭で確認したいね、と話し合いました。
係りの方によると、今回のような祇園祭の展示は今年初めてとのことです。
祇園祭が中止になったので、その代わりにという展示なのでしょうか。
久しぶりのゼミはとても有意義な学びができました。