ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

建築学部とは違う、生活環境学科での住居・建築系の学び紹介(その1)

2021年02月10日

福祉生活デザイン学科(2021年4月より 生活環境学科に名称変更)は、二級建築士の受験資格を得ることができます。

他大学の建築学部や建築学科、住居学科との大きな違いは、
衣食住、家族、家庭経営、福祉領域など生活に関連する幅広い領域をもつ学科にあることです。
こういう学びができる大学は他になく、日本で唯一です。

建築系学問を学び資格を目指しながら、自由に他の領域、例えば 食領域の学び(例えば栄養学や調理実習など)や衣領域の学び(アパレルデザインや繊維加工実験など)、福祉領域の学び(高齢者福祉や障害者福祉)、家族関係や家庭経済などの領域の学びも選択して学べるということです。

建築以外の他の領域も一緒に学ぶことには、大きなメリットがあります。
それは、生活や人の暮らしを理解できる視点をもった建築のプロになれることです。家族のコミュニケーションを大切にした住宅の提案や、高齢者が長く住み続けられる住宅の提案など、生活者を理解し、生活者に寄り添った提案ができる力が自然と養われます。


住居・建築系の、代表的な演習科目を3つ、紹介します。(住居製図、インテリア装備学、住計画演習)

1.住居製図

  前期の「住居製図Ⅰ」は、平行定規、三角スケール、円定規などを使用して図面を手描きする授業です。後期の「住居製図Ⅱ」はコンピューターCADを操作して建築図面を制作する授業です。手描き、CAD操作を知り、製図作業の熟練を目指しつつ、建築製図の意味、建物の構造を理解する授業です。手描き製図は、均質な線を引くのが意外に難しい作業ですが、図面を2枚描き上げる頃にはきれいな線で描くことができるようになりました。またCAD操作は一見、コンピュータで図形を描くだけにみえますが操作方法が独特です。授業の終盤には操作も習熟し、自在に操れるようになりました。授業ではCAD検定2級の課題に取り組みました。授業を終えた学生にはCAD検定へのチャレンジも薦めています。

<住居製図Ⅰ:手描きの製図>
住居製図Ⅰ

<住居製図Ⅱ:CAD コンピューターを操作して製図>
住居製図Ⅱー2

<住居製図Ⅱ:CAD 授業風景>
住居製図Ⅱー1


※次のブログへ インテリア装備学、住計画演習Ⅱの紹介、つづきます

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 住居学領域