ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

積水ハウス 納得工房にいってきました

2021年07月17日

京都ノートルダム女子大学 生活環境学科は、二級建築士の受験資格を取得できます。

「建築材料学」の学外研修として、 京都府木津川市にある、積水ハウス 総合住宅研究所 「納得工房」に行ってきました。

納得工房は、体験と納得をコンセプトにした「開かれた体験型研究施設」で、住まいづくりについて、さまざまな体験を通じて学べる施設です。

今回は 約90分の見学、研修会です。

まず4階の「住まいの総論ゾーン」では バルーン模型で住宅からの二酸化炭素排出量が可視化されていてわかりやすく知ることができました。
「性能・構造ゾーン」では 熱の通り道の窓について学びました。窓ガラスの種類による遮熱性の違いを体験し、ガラスの種類を選ぶだけで室内が涼しく快適になり省エネにつながることを実感しました。
「温熱コーナーの性能ゾーン」では 冬を設定した2つの部屋「昭和55年基準の断熱仕様の部屋」と、「2020年グリーンファーストゼロ仕様の部屋」に入りました。同じ外気温でも、断熱仕様によって、室内での足元の冷えや暖房の効き具合に大きな違いがでることを体験しました。
「生涯住宅ゾーン」では、高齢者の視覚、聴覚特性を模型で学び、その後、車いす体験を通して引き戸と開き戸の開閉のしやすさの違い、段差の困難さを体験し理解しました。また装具をつけ疑似高齢者体験をしました。玄関の上がり框の高さが高齢者にとっていかに危険な場であるかがわかりました。
「収納ゾーン」は 生活動線上に収納を設置した展示をみて、つかう場所の近くに収納することの利便性を実感しそのアイデアに感心しました。
「照明ゾーン」は 一室一灯を多灯に替えることで、部屋に立体感がでること、また照明方式のバリエーションによって雰囲気が変わることを、「キッチンゾーン」は、タイプの異なる3種類のキッチン展示を通して、ライフスタイルや住宅周辺環境に応じた魅力的なキッチン提案ができることを学びました。

授業で学んだ知識が、納得工房で実物にふれ、設備の機能性など確認できたことで、まさしく「納得」でき理解が深まったようです。今後、自由設計の課題に取り組む学生らにとっては、とても参考になる貴重な見学研修だったようです。


ご案内くださった、納得工房のスタッフ 右近様、松本様、どうもありがとうございました。


納得工房_20210611




Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 住居学領域