ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

衣服学第2弾! 衣生活はどんなことを学ぶのでしょうか?? ポリウレタン繊維の劣化?!

2022年02月07日

京都ノートルダム女子大学生活環境学科では、衣食住に関する学問的、実践的な内容をさまざま学びことができます。
たとえば衣生活の講義では衣服の素材をとりあげて、実物を教材として見てもらっています。
衣服学を専門とされている安川先生に「ポリウレタン繊維の劣化」について解説してもらいました。

お見せする写真はどちらも「ポリウレタン繊維」の劣化が原因です。
「白いニットのインナー」
衣服学第2弾! 衣生活はどんなことを学ぶのでしょうか?? ポリウレタン繊維の劣化?!
ニットは首元が白く毛羽立っていて、インナーは薄くなっているのがわかるでしょうか?
脆化(ぜいか)とも言い、芯糸のポリウレタンがプチプチ切れて生地表面に繊維が飛び出たり、薄くなっている状態です。

最近はポリウレタン繊維の入っている衣服が非常に多いです。下の写真のニットは「ポリウレタン5%」、インナーは「ポリウレタン7%」です。ポリウレタンは伸縮性があって体型にフィットしやすい優れた繊維材料なのですが、とても脆化しやすく数年程度しか持ちません。
お気に入りの服や世代を超えて残したい衣服は、ポリウレタンの入っていないものを選んだ方がいいと思います。品質表示のタグを見てから購入して下さいね。

衣服学第2弾! 衣生活はどんなことを学ぶのでしょうか?? ポリウレタン繊維の劣化?!

お洋服の選び方、勉強になりますね!
皆さんもお洋服を買うときは、素材をチェックしてみてはいかがでしょうか?

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 衣服学領域