講師は 京菓子の老舗 「京菓子司 末富」の取締役会長 山口富藏先生です。
あす6月1日は 24節季の氷室にあたるということで、「氷室」という銘のお菓子をいただきながら、お話をききました。
氷室というお菓子は元禄時代から続く由緒あるものだそうです。
お菓子の上の赤は、氷室を守る神様を、下の白い葛まんじゅうは雪の玉を意味するのだそうです。
お菓子は銘があり、季節感が大事であること、移ろいゆく季節を色、姿、材料で表現しているということ、
和歌や俳句の季語から、もてなしの心や作法にいたるまで、
やさしく語りかける口調で、ユーモアも交えながら、とてもわかりやすくお話いただきました。
日本文化の奥の深さと美しさに触れることができ、和菓子を再発見する貴重な機会をえました。