ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

生活経済・経営領域の記事

税金と財政について受講しました(「現在社会と家庭経営」より)

2022年12月19日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科には、1年次生を対象とした「現代社会と家庭経営」という科目があります。

この授業では、家計を軸に、日々の生活にかかわる消費行動についてだけでなく、昨今の物価高や為替の変動が私たちの生活に与える影響、中長期的な視点でのライフプランニングを考える必要性、資産を守り増やす視点を持つ必要性、消費者問題等について学んでいます。

毎年、全15回の授業のうち1回を、左京税務署と京都財務事務所から講師をお招きし、税金と日本の財政についての講義をしてもらいます。先日、今年もその授業が行われました。

財政といえば、遠い世界の話のように感じますが、財務事務所の説明によれば「国のお財布事情」なのだそうです。「家庭経営」では家計の収支のバランスがとても大事です。それと同じように日本の財政も、日本のお財布事情という見方をすれば、とても身近に感じます。

また、日々なんとなく支払っている税金も、どのように使われているか、どこに使われているかがわかると、納税への気持ちの持ちようが変わってきます。





今年度の受講生の感想です。


「国が使うお金(歳出)のうち、私は特に介護と子ども・子育てに目を向けました。社会保障の36兆円のうち介護は4兆円使われており、子ども・子育ては3兆円使われています。私は、本来なら、子ども・子育ての方に多く使われるべきだと思います。それは、子供たちはこれからの未来を支える大切な国の宝だと思うからです。しかし、現代において、少子高齢化が問題となっている以上は仕方の無いことなのかなと考えました。」


「税金の使い道が思っていたよりも色々あり驚きました。小学校で何気なく使っていた水道も税金でまかなわれていることは初めて知りました。当時は何も考えず使っていたのですが、その時から税金の仕組みに触れていたのだなとなんだかしみじみとしました。税金や納税と聞くとつい遠ざけて来てしまっていましたが、今回自分の為にもきちんと理解しておこうと思いました。」


「私は、税金や財政について学び、税金や財政を考えることは、自分の家計を考えにつながることを知りました。また、家計を考えることは、ライフスタイル、ライフコースを思うことになるため、税金や財政を国のことと他人任せにするのではなく自分事とすることが大切なんだと感じました。」


  

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京都信用金庫くらしのサポート部様のご講義です!【生活経済学】

2022年07月15日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科で2022年度から新たに開講した「生活経済学」の講師として京都信用金庫くらしのサポート部の現役ライフプランアドバイザーさんが「しあわせづくりと金融」をテーマに特別講義を行ってくださいました。

講義の中では、ライフイベントとお金、貯蓄や投資、そして講義してくださったT様ご自身の学生時代から現在に至るまでの興味深いライフヒストリーを取り上げてくださいました。




最後の質問タイムでは、つみたてNISAって何?という質問があり、とても丁寧にご説明いただきました。
若い世代の皆さんにとって、経済や金融の知識を持つことはとても重要なことです。
生活環境学科では、外部の方々とも連携しながら実践的な授業を取り入れています!








  

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2021年度 福祉コミュニティの実践の成果発表会~京かるたづくり~

2022年01月28日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科では、2022年1月12日(水)に「福祉コミュニティの実践」科目の成果発表会を行いました。今回の成果は、「京都をテーマにしたかるたづくり」です。高齢者の方々と子どもたちの交流が図れる企画はないか?と考え、昔よく遊んだかるたを作り、子どもたちにプレゼントするという企画です。
発表会では、受講生の皆さんがこれまでの活動を振り返り、反省を交えながらも、楽しく皆で考えた企画を披露してくれました。最終的な企画を決めるまでには、それぞれが企画を持ち寄り、何度も話し合うという過程があったそうです。





企画を立てたきっかけは、コロナ禍で子どももも高齢者も交流の機会が減ってきていることを何とかできないか、ということだったそうです。そして、昔遊びの伝承も途絶えていることもあるため、高齢者の方々に「昔、どんな風に遊んでいましたか」というアンケートをとり、「子どもたちに手作りの京都らしいかるたを創り、贈ろう」と決定しました。



素敵なかるたでしょう?遊んでみたくないですか?!
  

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税金と財政について学びました(「現代社会と家庭経営」)

2021年12月17日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科には、1年次生を対象とした「現代社会と家庭経営」の授業があります。

少し前ですが、授業に左京税務署と京都財務事務所から講師をお招きし、税金と日本の財政についての講義をしてもらいました。

「税金」「財政」と聞くと、とても固いイメージがあり、なんだかとっつきにくい印象ですが、講師の先生方は私たちの生活と結びつけて授業を展開してくださいました。

講義を受けた学生の感想です(一部引用)。

「消費税が年々、増えているので、増えることが嫌だと感じていましたが、税金があることで成り立っていることが多いことを知りました。」

「生活している、仕事している、生きていることで多くの「税」が動いている。今まで両親が何もかも行い、意識も向けなかった。だが、今回の授業で私自身の生活している中でかかる税についてもっと目を向けて知ってみようと感じた。」

「今までは、日本の借金は○○兆円あると言われてもとても莫大な金額であるということしか分かりませんでしたが、1人あたりに換算したらどれくらいになるのかという数字を知って、かなり深刻な現状であることが分かりました。」

「コロナの影響で歳出が跳ね上がりその穴埋めに使われた借金を今後どのように返していくのかというのがどうなっていくのがすごく気になるなと思いました。」

「日本は(注:歳入と歳出の)バランスが取れておらず、赤字の状態が長年続いているのだなと思いました。税金をこれから払っていくようになることを考えると、政府の方針に従うだけでなく自身で日本の財政について考えて行くべきだなと思いました。」



  

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生活環境学科の実習は??

2021年12月08日

京都ノートルダム女子大学生活環境学科では、1年生の後期に学科で学べるさまざまな分野の実習を行います。
今日はその実習を紹介しますね。

「装う」 なんと不織布でウェディングドレスを作ります!


「食べる」 肉じゃがを作ります!



「営む」 人生の山あり谷ありをゲーム形式で勉強します!(ゲームは第一生命様より提供)



皆さん、とても楽しく学んでくれています!




  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 食物学領域衣服学領域生活経済・経営領域福祉学領域

生活環境基礎演習Ⅱ_営む「結婚式のマネープランニング」

2021年11月12日

 京都ノートルダム女子大学の生活環境学科で開講している生活環境基礎演習Ⅱは、生活環境学科1年次生が後期で履修する授業です。この授業では、「装う」(衣領域)、「食べる」(食領域)、「住まう」(住領域)、「営む」(家族関係・生活経営領域)、「支える」(福祉領域)の5つの領域、全9つのテーマについて体験的に学んでいきます
 
 ☛生活環境学科のインスタ「notredame_life」も見てね
  
 このなかから、今日は「営む」の「結婚式の費用から始めるマネープランニング」の授業風景をお伝えします。

 まずは、結婚式を行うには、どのような項目にどれくらいの費用がかかるのかを把握していきます。結婚情報誌やiPadを使いながら、みんなで手分けして、いくつかの項目について金額の相場を調べていきます。

 結婚情報誌をはじめて手にした学生ばかりで、友人との会話が盛り上がります。

 






 おおよその金額がわかりだすと、「高い!」「こんなにするの?!」という声があちらこちらから聞こえてきます。

 次に、自分が理想とする結婚式を想定します。招待客は何人くらいになりそうか、衣装は洋装にしようか和装にしようか、お色直しは何回・・・、と理想を詰め込んでいきます。

 みんなで手分けして調べた金額の相場をもとに、自分が理想とする結婚式の費用の総額を計算していきます。ウン十万円の学生もいれば、ウン百万円という額が出た学生もいます。初めて目にするケタ数に、大きなため息が漏れます。

 最後に、算出された金額をどのように準備していくのかを考えてきます。今回は親御さんや、おじい様おばあ様に「支払ってもらう」は「なし」としています。これまでの自分自身の消費行動、つまりお金の使い方の傾向や、これから起こるかもしれない不測の事態を想定しながら、マネープランニングしていきます。

 理想をいっぱいに詰め込んだhappyな気分のあと、一気に現実に引き戻される90分間の授業です。

 




  

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ゼミ活動 ―女性就労支援をしている企業を訪問 〈後編〉

2020年11月20日

 前半に続き、「家族関係ゼミで訪問した女性就労支援事業を展開する企業での訪問」の様子を報告します。

 工場(こうば)見学のあと、Ohanaこども園を訪問しました。
 こちらの園には、0~3歳までの子どもたち約20名が在籍しています。企業内託児所という位置づけのため、株式会社Tn(以下、「Tn」)が展開する企業で働く女性のお子さんが中心ですが、地域貢献もしたいという企業の強い希望から、Tnとは直接関係のない近所の子どもたちも受け入れています。

こども園



 私たちが訪問したとき、子どもたちはちょうどお昼寝から起きておやつの時間でした。お姉さんたちの登場に、子どもたちのおやつを食べる手が止まってしまいました。

 石井社長曰く、「Ohanaは、母親たちのニーズを徹底的に詰め込んだ園」になっているそうです。たとえば、保育時間は21時までです。この間、もちろん子どもたちに夕食を食べさせてくれます。
 園で過ごしているときに子どもが発熱したら、その日に限っては、看護師の付き添いのもと、園内の個室「あんせいしつ」で子どもを預かります。通常、子どもが発熱すると、職場に電話がかかってきて、親(たいてい母親です)は仕事が途中であっても子どものお迎えに行かなければなりません。それでは女性たちは仕事に集中することができませんよね。

あんせいしつ



 さらに送迎バスで子どもたちを自宅まで送り届けてくれます。終業後の母親たちは、夕食の買い出しや食事の準備などで多忙です。そのような事情を鑑み、園が子どもたちを送迎することで、母親たちのお迎え時間を省略し、家事に専念してもらおうというのです。
 今挙げたすべての内容は、子育て中の母親たちの声を反映させて実現されたものです。

 企業としては、これらすべての内容を実現していくには、人材確保や経費の問題など「かなり大変です」(石井社長)とおっしゃいます。しかしながらニーズは多く、現在では園の拡充を進めているそうです。

 ニーズがあるということはどのようなことでしょうか。
 それは、これらのサービスが無ければ、就業する母親たちに負担としてのしかかってくるということです。今の日本社会で、子育て中の女性の就労が難しいと言われる背景が、母親たちのニーズという点からも確認することができますね。

集合



 お忙しいなか、私たちの訪問のためにお時間を作ってくださった社長の石井さん、副社長の高田さん、そして本学の授業でお世話になっている取締役の木本さん、本当にありがとうございました。
  

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ゼミ活動 ―女性就労支援をしている企業を訪問 〈前編〉

2020年11月20日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部福祉生活デザイン学科は、2020年4月より生活環境学科に名称変更します。
学科では、ゼミ活動が活発に行われています。「家族関係ゼミ」の活動を紹介します。

 先日、「家族関係ゼミ」に所属する3年生4名が、右京区で女性の就労支援事業を展開している企業を訪問しました。訪問の様子を2回に分けてレポートします。

 今回訪問したのは、Ohanaこども園と、併設されている飴&かりんとうの加工場(かこうば)です。いずれも株式会社Tn(以下、「Tn」)が展開する事業のひとつです。

 まずは、社長の石井直弥氏にこども園や工場を経営する経緯についてお話をうかがいました。
 (お話は以下の通り)
 元々、まったくの異業種に携わっていましたが、ご縁があり業務請負の事業を開始したところ、大変多くの需要があることが分かり、人材確保のため保育園を設置する計画を立てました。設置に向けてあらゆる視点で調査を進めるうちに、幼いお子さんを持つ母親たちが、働く意欲はあるのに預け先がなかったり、就業条件が合わなかったりするなどで働きに出られない環境に置かれていることに気がつきました。
 そこで、女性たちの希望を可能な限り叶えられる事業を発起しました。ちょうど政府が企業主導型保育事業への支援を始めたこともあり、まずは子どもを安心して預けられる保育施設を設置に着手しました。同時に、こども園に子どもを預ける母親たちの雇用を生み出していきます。業務請負事業では様々な業種の仕事を用意し、子どもを預けることで好きな職種を選べないということを出来る限り無くしています。今では、本社管理業務やウォーターサーバーメンテナンス業務、子ども服の企画、デザイン、販売を行うAletta Bambiも経営しています。
 
説明を受ける





 また、訪問先の工場も見学させていただきました。ここでは常時7名の女性が働いています。

工場見学



 京都の老舗のお菓子屋さんと提携して、飴玉やかりんとうを製造、販売しています。なんとすべての工程を手作業でされているそうです! パッケージのデザインもオリジナルです!

 訪問したときに工場で作業をされていたのは3名でした。このうちお二人は、隣のこども園にお子さんを預けているそうです(もう一人の方のお子さんはすでに就学されています)。

 お土産にかりんとうと飴玉をいただきました。
 かりんとうは、落花生味のほか、黒糖味と、な、な、なんとカレー味もあります!

かりんとう







 色とりどりの飴玉は、インテリアにもなりそうです。

(〈後編〉に続く)
  

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基礎演習Ⅱ(支える ~結婚式の費用から始めるマネープランニング~)

2020年03月02日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科には、「基礎演習Ⅱ」の授業があります。
演習を通して衣、食、住、家族、福祉分野を学ぶ1年次生の必修科目です。

今日は、このなかから家族分野で実施している、
「支える ~結婚式の費用から始めるマネープランニング~」の授業の様子をリポートします。

この授業のメインテーマは、結婚式にはどれくらいの費用がかかり、その費用をどのように工面していくか、ということを考えることです。

受講生の多くは、結婚式のイメージはつくものの、実際の結婚式に出席したことがなく、どのようなところにどれくらいのお金がかかるのか、まったく予想が立ちません。
そこで、まずは「挙式会場費」、「料理」、「衣裳」、「その他」の4項目の相場を、iPadやウェディング情報誌を使いながら、手分けして調べます。

ウェディング情報誌をめくると、「ドレス、ステキ~♪」「こんな会場がいい~♪♪」など、あちらこちらから黄色い悲鳴が聞こえてきます。それもつかの間、作業が進むにつれて、「高いワァ」、「こんなにするん?!」とため息に変わっていきます。

(学生の様子)
学生の様子

相場を調べ終わると、次は、自分がどんな結婚式したいかを考えます。会場はどこにしようか、ウェディングドレスを着ようか白無垢にしようか、お料理はどうしよう、招待客は何人くらいかな・・・。想像は尽きません。

自分の結婚式のプランができると、相場をもとに、結婚式全体でいくらくらいの費用がかかるかを計算していきます。
総額が出て現実的な費用を目の当たりした学生たちは、「結婚式なんて、私、無理やわぁ~」とあきらめモードです。一方で、「今から1,000円ずつでもコツコツ貯めていったら将来楽になるよなぁ~」という計画型の声も聞かれます。

理想をふくらませ、現実を知る90分間です。

(学生の作品)
学生作品2

学生の作品1




  

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クイズ! 様々な「食」、いくつ知ってますか?(「食」×「家族」より)

2019年06月06日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科には、

「生活」領域と「福祉」領域から、衣・食・住・家族・高齢者・精神・地域・障がい者の8分野の専門教員がいます。

学生は、1つの分野をじっくり学ぶこともできますし、分野を超えた学びをすることもできます。

では、次にクイズを出題します。是非チャレンジしてください。(「食」と「家族」の両方に関連するクイズです)



Q: 次に挙げるさまざまな「食」の意味、いくつわかりますか?

  ①「孤」食   ②「個」食  ③「粉」食  ④「固」食

  ⑤「外」食   ⑥「中」食  ⑦「内」食  ⑧「共」食

※正解は、6/9、7/14、8/3・4、9/8に開催されるオープンキャンパスの「福祉生活デザイン学科」で発表します!!
 (会場のスタッフ学生にお尋ねください)
  

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