ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科】

生活科学(食物・衣服・住居・家族)、福祉の観点からQOLを研究・教育する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

研究活動の記事

地域のシンポジウムで学生が研究成果を報告しました。

2019年02月23日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科の

住環境ゼミの学生3人が、地域のシンポジウムで、調査研究の結果報告をしました。
(市原野社会福祉協議会発足30周年記念 講演・シンポジウム)

京都市、市原野社会福祉協議会主催の 市原野社協発足30周年記念講演・シンポジウムが、 
京都御所向かいの、パレスサイドホテルで実施されました。

地域の福祉やまちづくりを考える方々が、一堂に会し交流を深めることを目的に10年ごとに実施されているイベントです。

講演会
<講演会での学生発表の様子>


住環境ゼミの4年生は、この夏、当地において
「学区住民の住環境評価と外出行動の実態」に関するアンケート調査を実施しました。
その結果を地域の方へのフィードバックという位置づけで報告の講演をしました。

参加者は、地域住民、社会福祉協議会、ボランティア、事業関係者など約90人ほどでした。
熱心にきいていただきました。
また、質疑応答では貴重なご意見も頂戴することができました。

講演後のアンケートでは、「客観的に地域を知ることができてよかった」、「自分がどう地域にかかわっていけるのかを考える機会となった」などの回答をいただきました。

自分たちが行った調査が、直接地域の方に結果をフィードバックができ、そのデータを今後活用いただくかもしれない、という
「活きた研究」を意識することができました。
素晴らしい機会をいただき感謝しています。


発表後、
地域の社協の歩みとボランティアの活動シンポジウムが実施されました。
ボランティアさんが見守り訪問をする「ふれあい訪問」は1年間で2600回も実施されたことや、
ふれあい配食の実施、 夏祭り、盆踊り、ふとん丸洗い乾燥サービス、お助けマンなどなど、
実に多彩なボランティア活動が活発になされていて、
住民同士で助け合っていこうとする意識がとても強い地域であることがわかり、大変勉強になりました。

市原野の皆様、本当にありがとうございました。

作業の様子
<研究室でデータ分析をしている所>

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 │ 住居学領域研究活動産官学連携活動

米粉を利用したカステラの物性と嗜好性(ゼミ研究) #ノートルダム#大学

2018年12月18日

京都ノートルダム女子大学、福祉生活デザイン学科の

「"調理学"研究室」のゼミ研究を紹介します。

研究タイトルは「米粉を利用したカステラの物性と嗜好性」


お米

主食として日本を支えてきた「米」の消費量が年々減少傾向にあります。一方、パンや麺の原料である小麦はそのほとんどを輸入に頼っており、世界的な食料需給(生産と消費)の影響を受け、将来の安定供給に不安が生じています。

そのため、食料自給力の向上は喫緊の課題であり、その解決法のひとつとして「米粉」のパンや麺など様々な食品への活用が注目されています。

そこで、本研究は米粉の消費拡大の一助とすることを目的として、カステラについて、小麦粉を米粉に代替することでその物性や嗜好性にどのように影響するかを検討しました。

研究方法は、①強力粉100%(コントロール)、②薄力粉100%、③うるち米粉100%、④うるち米粉ともち米粉を50%ずつ混合した粉(混合粉)、⑤もち米粉100%の粉、これら5種類の粉を用いたカステラを焼成し、物性測定と官能評価を行いました。

カステラ

物性測定の結果から、
うるち米粉を用いたカステラは、小麦粉類を用いたカステラとほぼ同様に膨らみ、さらにもっともやわらかいことが示されました。
一方で、同じ米粉でも、もち米粉を用いたカステラは焼き上がりの重量が軽く、高さも低く、硬かったことから、もち米粉は小麦粉やうるち米粉に比べて膨化力や保水性が小さいことが明らかになりました。

官能評価においては、
うるち米を用いたカステラの評価が総合的には一番高くなりましたが、もち米粉100%のカステラもしっとりとして弾力があるとされ、他の粉とは異なる食感が高い評価を得ました。


同じ米粉でも、うるち米粉は製パン用、製菓用としてすでにかなり普及し、多くの食品への利用が試みられていますが、
もち米粉は古くからだんごや求肥など和菓子には用いられているものの、まだまだ一般的な食素材とはいえません。

しかしながら、今回の実験でカステラの新食感という観点で、もち米粉についても用途拡大の可能性が示唆されました。

今後の課題として、もち米粉で評価の低かった項目、特にふくらみについて改善を検討することで、もち米粉の需要を増やすことができるのではないかと考えています。




  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 │ 研究活動

屋外環境と快適性に関する実験研究(ゼミ研究)  #ノートルダム#大学

2018年11月14日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科の住居系ゼミ

「"住環境"研究室」のゼミ研究を紹介します。

研究タイトルは「屋外環境と快適性に関する実験研究」


都心において建築物の密集の回避を目的に、公共空間を増やすためのオープンスペースの確保が促進されています。オープンスペースは単なる場の提供だけではなく、そこで人の交流が活発に行われることで街が活気づくことが期待されています。そのためには場が質的に良い環境であることが必要です。

本研究は大学キャンパスの屋外休憩場所(芝生中庭、茶室庭園、ユニソン会館北側)を取り上げ、
自然気候に曝露された屋外で被験者評価実験を行いました。
そして、環境要素と人の感覚との関連を把握し、快適な屋外環境のありかたを検討しました。
またVR実験を行って、緑樹の視覚情報が温冷感に影響を与えるかどうかについて検討を行いました。

研究方法は、
1)大学のキャンパスの植栽状況など環境の異なる3地点
2)気温・湿度・気流・照度・日射量・騒音レベルを機器を用いて実測。また被験者に感覚・心理評価は温熱感、湿気感、風量感、明るさ感、騒静感を5段階、場の快適感、場の印象、総合評価として[小休憩に適している]を4段階で評価させた。実験期間は5月から10で毎月実施しました。被験者は学生のべ19名である。
3)VR実験は、屋外環境調査実験の地点を360°カメラにて撮影した対象画像を、VRゴーグルを装着した被験者に、温熱環境を25°湿度40%に調節した実験室で評価させました。

結果、

それぞれの地点の現状を把握し、環境に手を加えることでより快適性を向上するための工夫として、
芝生中庭は気温や日射量が多いことから、暑さや眩しさを感じる頭上や周囲に日射を遮る樹木を増やす、
茶室庭園は、暗く湿度が高いことから、緑量を減らす、あるいは休憩地点と植栽に距離をとるなどして通風の改善をする、
ユニソン会館北側は、コンクリートに囲われて植栽がないことが総合評価を低くしていることから、例えばプランターを設置するなど植栽を増やす工夫をする。
などの提案を導き出しました。

またVR実験より、視覚情報だけでは温冷感は変わらないことが明らかとなりました。屋外実験① 屋外実験風景

VR実験風景  VR実験風景
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 │ 住居学領域研究活動

美容行為と自己肯定意識との関連 (ゼミ研究) #ノートルダム#大学

2018年10月30日

京都ノートルダム女子大学 福祉生活デザイン学科

衣服学領域の、「"衣生活"研究室」のゼミ研究を紹介します。

研究タイトルは「美容行為と自己肯定意識との関連」


大学生になると、就職活動や卒業後の社会人の身だしなみのひとつとして美容行為が求められる機会も増えます。「美容」は容姿を美しくすることと定義されています。
先行研究より、美容や化粧による心理的効果には、リラックス効果や気分が高揚する、安心するなどの対自的効果の他に、自己肯定意識が向上する対人的効果もあることが明らかになっています。

本研究は、女子大生を対象に美容に関する意識と実態を明らかにし、
自己心理学の観点から美容がもたらす心理的効果について検討を行いました。

女子大生122人を対象に、質問紙調査により、①美容行為への意識 ②美容行為についての興味の度合い、認知度、経験の有無 ③美容行為のイメージ ④性格特性(自己愛的脆弱性尺度を用いて)を調査しました。

結果、
女子大学生は美容行為の効果に期待し肯定的で積極的に行っていることが明らかとなりました。また、自己愛的脆弱性と美容行為数との関係があることが示唆されました。
つまり、何か自分に不安なことや心配事、精神的に不安がある時に、身近な人に理解、助けて欲しい、頼れる相手が欲しいと感じる思いが高い人ほど、美容行為の数が多いということです。
このことから、美容行為は自己に対する不安感を和らげ自己肯定意識の向上につながっていることがわかりました。

美容イメージ

  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 │ 衣服学領域研究活動

食品の色のイメージと食物選択動機の関連(ゼミ研究)  #ノートルダム#大学

2018年10月23日

「"健康と食"研究室」のゼミ研究を紹介します。

タイトルは「食品の色のイメージと食物選択動機の関連」

食べ物の「おいしさ」はただ舌で感じるだけでなく、目で味わうなど五感を使って味わうもので、視覚的印象が大事であるとされています。
しかし、食べたいと思う食品の色から受けるイメージと食物選択動機との関連は明らかになっていません。

そこで、本研究は試料として着色あめとグミを用い、食べたいと思うあめやグミの色を把握し、その色から受けるイメージ及び、食物選択動機との関連を明らかにすることを目的としています。

あめとグミ

研究は、学生181人を対象に、
(1)食物選択動機(2) 物の色から受けるイメージ(3)色から連想する食物について調査を行いました。

得られた結果は、
食物を選択するとき、何を重要視するかが異なると、その食物の色によってイメージする内容が異なること。
特に「低カロリー」を重視する人たちは、どの色を選んでもおいしそうとイメージしないことが明らかとなりました。

また近年、色が鮮やかなジェル状洗剤を幼児が誤飲する事故が発生しています。赤やオレンジ、黄色は果物を連想するためこういった色は洗剤の色としては避けるべきであり、食物を連想させないような緑色や青色などの色を施す工夫へと成果を展開する必要があります。

そのため今後の課題として、小学生や中学生、あるいは幼児などに対しても同様の調査をする必要があり、人が食品に対して持つ認知的な事柄と色との関係をさらに探求することが望まれます。


  

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65歳以上を高齢者とみなす生物学的根拠はない

2018年06月27日

「65歳以上を高齢者とみなす生物学的根拠はない。」
 
歳をとると、様々な身体的機能変化が起こります。

例えば、身長低下、体重減少、頭髪の抜け毛、白髪、歯が抜ける、皮膚のしわ、乾燥、弾力の低下、白斑、筋力の低下、筋肉量の減少、栄養障害、主観的疲労感、日常生活活動量の減少、などなどです。

日本では65歳以上を高齢者としていますが、それはどういう根拠によるものでしょうか。

実は,世界保健機関(WHO)が「歴年齢の65歳以上」を高齢者と定義しており,わが国もこれに従い慣例的に65歳以上を高齢者としてきたからなのです。

また,74歳以下を前期高齢者,75歳以上を後期高齢者というように区分して呼ぶことがありますが,これには医学的,生物学的な根拠があるわけではないのです。

現在の高齢者においては10~20年前と比較すると,歳をとることによる「身体的機能変化」は5~10年遅く現れるようになってきています。

20年前の70歳と現在の70歳の人を比較すると,同じ70歳でも現在の70歳の人の方が若く,元気です。

65~74歳を「准高齢者」(准高齢期pre-old),75~89歳を「高齢者」(高齢期old),90歳以上を「超高齢者」(超高齢期oldest-old,super-old)と区分してはどうでしょうという提案が老年のことを研究する学会から出されたりしています。

みなさんはどのように思いますか?

<写真:高齢者疑似体験中>

高齢者疑似体験中
  

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科 │ 研究活動

佐藤純先生の活動が新聞に掲載されました。

2018年06月01日

佐藤純先生の活動が新聞に掲載されました。


「安心して暮らせる環境を」 「精神障害支援 帯広で普及」

佐藤先生は、精神保健福祉(心の健康)が専門です。

十勝毎日新聞(5月28日と、6月1日)で、佐藤先生へのインタビュー記事が掲載されました。

先生は、昨年11月に、京都新聞大賞 教育社会賞を受賞されています。

5月28日の記事
佐藤先生(十勝毎日新聞)

6月1日の記事
十勝新聞2




  

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