ラボ・Letter

【京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科】

2021年4月 「生活環境学科」が始動しました
生活科学、家族、生活経営・経済、精神保健福祉の領域からQOLを追究する学科ブログです
授業の様子、研究紹介、コラムなどを手紙(Letter)のように綴ります

11/16 公開講座 「京都でつなぐ多様な家族と社会」を開催しました

2019年11月30日

京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 福祉生活デザイン学科は、
11月16日(土)に公開講座「京都でつなぐ多様な家族と社会」を開催しました。

公開講座 会場(ひとり親)

まずは、本学科の青木講師(家族領域)が、社会の変化と家族を取り巻く現状について、日本社会とデンマーク社会を比較しながら講義をされました。

続いて、特定非営利活動法人 京都いえのこと勉強会理事長で、ひとり親世帯の父親として3人の息子を育てた木本努氏による講演がありました。

奥さまを突然亡くされたあと、仕事一筋だった木本氏は当時3歳、6歳、11歳だった子どもたちを育てるために、仕事と家事・育児を一人でこなさなければならなくなりました。料理の仕方も洗濯機の動かし方もわからず、毎日がいっぱいいっぱいの状態でしたが、ある時、ママ友の「おせっかいだけど…」という一言からサポートの輪が広がっていきます。

その後、ブログで情報を発信したりNPOを立ち上げたりするうちに、今度は木本氏自身が同じような立場の人に手を差し伸べる「きっかけづくり」を始めます。現在では、NPOの活動や講演活動のかたわら、女性の就労支援活動にも携わっておられます。

長らく日本社会には、「よその家族には干渉しない」風潮が浸透し、都心部では隣人の顔すら知らないことが珍しくありません。そんな社会だからこそ、ちょっとした声掛けやつながりが、社会で孤立していた誰か(あるいは、どこかの家族)を救うのだということを感じられる講座でした。


公開講座(ひとり親)講師
(木本氏と青木講師)

Posted by 京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 生活環境学科 │ 学科からお知らせ公開講座