学科では、ゼミ活動が活発に行われています。「家族関係ゼミ」の活動を紹介します。
先日、「家族関係ゼミ」に所属する3年生4名が、右京区で女性の就労支援事業を展開している企業を訪問しました。訪問の様子を2回に分けてレポートします。
今回訪問したのは、Ohanaこども園と、併設されている飴&かりんとうの加工場(かこうば)です。いずれも株式会社Tn(以下、「Tn」)が展開する事業のひとつです。
まずは、社長の石井直弥氏にこども園や工場を経営する経緯についてお話をうかがいました。
(お話は以下の通り)
元々、まったくの異業種に携わっていましたが、ご縁があり業務請負の事業を開始したところ、大変多くの需要があることが分かり、人材確保のため保育園を設置する計画を立てました。設置に向けてあらゆる視点で調査を進めるうちに、幼いお子さんを持つ母親たちが、働く意欲はあるのに預け先がなかったり、就業条件が合わなかったりするなどで働きに出られない環境に置かれていることに気がつきました。
そこで、女性たちの希望を可能な限り叶えられる事業を発起しました。ちょうど政府が企業主導型保育事業への支援を始めたこともあり、まずは子どもを安心して預けられる保育施設を設置に着手しました。同時に、こども園に子どもを預ける母親たちの雇用を生み出していきます。業務請負事業では様々な業種の仕事を用意し、子どもを預けることで好きな職種を選べないということを出来る限り無くしています。今では、本社管理業務やウォーターサーバーメンテナンス業務、子ども服の企画、デザイン、販売を行うAletta Bambiも経営しています。

また、訪問先の工場も見学させていただきました。ここでは常時7名の女性が働いています。

京都の老舗のお菓子屋さんと提携して、飴玉やかりんとうを製造、販売しています。なんとすべての工程を手作業でされているそうです! パッケージのデザインもオリジナルです!
訪問したときに工場で作業をされていたのは3名でした。このうちお二人は、隣のこども園にお子さんを預けているそうです(もう一人の方のお子さんはすでに就学されています)。
お土産にかりんとうと飴玉をいただきました。
かりんとうは、落花生味のほか、黒糖味と、な、な、なんとカレー味もあります!


色とりどりの飴玉は、インテリアにもなりそうです。
(〈後編〉に続く)